12日に発表されたキャデラック『STS』は、従来のGMギャデラックの高級パーソナルセダン、『セビル』の後継モデルという位置づけだが、モデルの性格は大幅に変わっている。
シャーシに同社の新RWD(後輪駆動)プラットフォーム「シグマアーキテクチャ」を用い、「操縦性と乗り心地を高いレベルで両立させた」(中村哲也・日本GMマーケティング本部長)という。
シグマアーキテクチャは、GMがキャデラックをはじめ、ラインナップする高級車の技術を更新する目的で開発した新シャーシで、きわめて軽量なのが特徴。すでにコンパクトキャデラックの『CTS』、SUVの『SRX』などに採用されてきた。
STSはシグマアーキテクチャシリーズで最も大きなモデルとなるほか、シリーズ初のAWD(4輪駆動)もラインナップされた。
スリーサイズは全長4995mm×全幅1845mm×全高1455mmと、米国のラージクラスに相当するが、車両重量は1790kg(3.6リットルRWD)−1910kg(4.6リットルAWD)と、RWDベースのLクラスとしては軽量にまとめられている。