【モバイル放送】会田肇が解説…いきなり厳しい!!

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●圧縮による質の低下、気になる?

それと提供される内容のクォリティにも不安は残る。音楽だけの放送では64kbpsを保っているものの、映像付きでは48kbpsに落ちてしまう。

実際に音の聞き比べをしてみるとその差は歴然としており、ヘッドホンで小音量で聞いているなら48kbpsでも差がわからないかもしれないが、多少クォリティの高いヘッドホンで聞いたら64kbpsとの差ははっきりとわかるに違いない。ましてや、カーオーディオで楽しむ場合なら、BGMとしてはOKかもしれないが、本格的な音楽放送として楽しむにはかなりきつそうな気がする。

救いがあるとすれば、最近になってクルマでもアウトドアでもHDDによる圧縮オーディオに耳慣れた人が増えつつあること。この音に多くの人が慣れきってしまった場合にはその音の差はわからないかもしれない。でも、個人的には「これでいいのか?」という思いは残る。

モバイル放送は、すでにサービスが開始されているアメリカの「XM」や「シリウス」と違って映像チャンネルも持っていることが最大のウリ。ただ、「XM」や「シリウス」は一応ほとんどのチャンネルで64kbpsのクォリティは保っているわけで、音楽放送であることの最低限のスペックは保っている。

それに対してモバイル放送の、たとえば「MTV」は秒15コマのカクカクとした映像の上に48kbpsの音となってしまうのは音楽放送を楽しむこととしても疑問を感じる部分。映像自体も7型ワイドのモニターに映し出したものを見ると、すでに圧縮によるノイズがあちこちに散見され、これ以上の大画面で見るわけにはとてもいかない気がする。

こうしたモバイル放送の現状を見る限り、もっと携帯ラジオのように気軽に長時間楽しめる利用シーンを想定しないと普及は難しいと思うのだ。

●とてつもなく激しい荒波
●料金が高い。地上波デジタルもあるし……
●モバイル端末の開発は熟成不足
●圧縮による質の低下、気になる?
●気がついたら普及してた

《会田肇》

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