今シーズン限りで現役を引退することを発表したトヨタのオリビエ・パニス。最終戦のブラジルGPではリカルド・ゾンタにシートを譲るため、鈴鹿での日本GPが現役最後のグランプリとなる。
1994年にデビューし、鈴鹿での158戦目を最後に現役を退く最年長ドライバーはトヨタのホームで飾るラスト・レースに意気込みを見せる。
「鈴鹿は大好きなんだ。非常にスピードのある高速サーキットで、カレンダーの中でもお気に入りの一つ。僕らにとっての日本GPはすでに今週の日曜日(3日)から始まっているんだ。東京にあるトヨタのショールーム、メガウェブでTF104のデモランを行ったんだ」
「あいにくの大雨だったけれど、見に来てくれたサポーターの前でドーナツターンやホイールスピンを披露することできて良かった。日本のトヨタファンの前でレースするのはいつだって楽しい経験だった」
「でも今年はとくに感情的にならざるをえないだろう。なぜなら僕にとって最後のF1となるから。レースという興奮が得られなくなるのは残念だが、サードドライバーという新たな役割でパナソニック・トヨタ・レーシングの将来に貴重な成果をもたらすチャンスが得られるだろう」
「来季に向けヤーノ(・トゥルーリ)が加わってくれたことは心強い。彼とはチームメイト時代からいい友人関係が続いているし、うまくやっていけるはずだ。今週末はポイント獲得で有終の美を飾れるといいな」とパニス。
トヨタは鈴鹿でF1参戦50戦目の節目を迎える。