フィリップス、車載ネットワークのフェイルセーフに新製品

自動車 ニューモデル 新型車

ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクスは20日、電子制御ユニット(ECU)のフェイルセーフ・システムを構成するシステム・ベース・チップ(SBC)ファミリーの製品ラインアップを拡張した、と発表した。

SBCを搭載したECUは、コントロール・エリア・ネットワーク(CAN)とローカル・インターコネクト・ネットワーク(LIN)に組み込まれ、クルマのウインドウ、雨感知センサー、エンジン系統などのアプリケーション機器とネットワークを接続する。

クルマで使用される電子製品が増えるにつれ、ECUのフェイルセーフ・システムにも新たな機能が要求されている。

電子製品に障害が発生するとネットワークが遮断され、アプリケーションへの通信が停止するだけでなく、エンジンの停止時でも、ネットワークが電力を使用するためにバッテリーも消耗する。エンジンの停止後にも稼働を続けるECUが増えており、バッテリーの消耗は問題となっている。

フィリップスのSBCファミリは、障害検知機能を可能にするフェイルセーフ・システム・コントローラを統合した。障害が検知されるとECUは低消費電力モードに切り替わり、ネットワークで認識されなくなるため、ネットワークの他の部分に影響を与えない。

フィリップスのSBCファミリーはあらゆるCANおよびLINのネットワーク・アプリケーションへ対応する予定だ。ユーザーは、一度設計したECUハードウェアとソフトウェアの両方を最大限に利用することができ、開発時間の短縮と設計コストの削減が可能。

また、今後主流となる42Vパワーネットと低電圧化マイクロ・コントローラーにも対応している。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集