米フォードグループのジャガーは17日、英国内にある3つの工場のうち、コベントリーにあるブラウンズレーン工場の組立ラインを閉鎖すると発表した。同ラインの閉鎖により、1150人が他工場へと異動する。また、F1からも、今シーズン限りで撤退することも明らかにした。
ジャガーによると、2005年9月にブラウンズレーン工場の組み立て部門を閉鎖。影響を受ける1150人のうち、300人は同工場でベニヤ板の加工を継続する。また425人はバーミンガムにあるキャッスル・ブロミッチ工場に異動。さらに、残りの300人前後がフォードグループのアストンマーチンの工場に異動する。
フォードグループのマーク・フィールズ上級副社長は、「ジャガーの昨年の販売台数は12万5000台だったが、これでは3つの工場を維持できなかった」と、今回の決定について説明した。
また売上げ拡大策として、オールアルミの新型『XK』スポーツカー、ジャガー『XJ セダン』と『Xタイプ』のディーゼル車をラインナップに加えることも明らかにしている。
ブラウンズレーン工場は、76年前にジャガーが設立されたジャガー発祥の地であり、その組立ラインの閉鎖は、一つの時代の終わりとしてイギリスの自動車業界関係者に受けとめられている。