【スバルWRC】SUBARU Drive Day…その1 最高のキャラ 最高のテクニック ソルベルグ、最高!

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感動のシャンパンファイトから一夜明けた。きょうの舞台は、十勝インターナショナルスピードウエイだ。プレス関係者の前に登場した、勝者ペター・ソルベルグ。激戦の疲れも見せず「こんにちわ!」、「全開!」、「問題なーい!」と、日本語の連発。さすが、ミスターハリウッド(彼のニックネーム)。日本人の心をつかむのが、うまい。

しかし、この数週間を振り返ると「イベント前、大きなプレッシャーがあったけど……、夢が叶った」と、真顔になった。それはそうだろう、前戦ドイツではクラッシュ。ソルベルグ自身が軽症ですんだことが奇跡的ともいわれた。その後、ノルウエーの自宅に戻り、しばしの休息。息子と釣りに出かけて、カラダと心の療養につとめた……。

日本到着後のソルベルグは、いつもとどこか違っていた。スバルの母国での初開催初優勝への膨大な期待、自身の身体的・精神的回復への焦りなど、さまざまなプレシャーが彼を包囲した。必要以上に、テンションを上げようとするソルベルグ。STi(スバル・テクニカ・インターナショナル)桂田社長は、ソルベルグの強すぎる気迫をなだめようとするが、通用しなかった。

ラリー開始直後から、ガンガン攻めるソルベルグ。しかし、コース自体は彼が予想していた以上の難所続き。「WRCシリーズの中でももっとも難しいコースのひとつ。高速型で、しかもコース幅が狭い。だから、ペースノートがとても重要だった。それでも、何か所のコーナーでは、ヒヤッとしたよ」と。また、「ゼロカー(オフィシャル先導車)のトニー・マキネンのラインを参考にしたよ」と、同席した北欧の先輩への気遣いも見せた。

ところが……。同席の新井敏弘選手(PCWRCプロダクションカー世界ラリー選手権、見事優勝!)いわく「外国人は、狭いコースの中だけでクルマを動かそうとする。でも、じつは冬場に除雪しているため、(路肩の)草むらのなかには石がほとんどない。だから、地元のボクらはその(草の中)に入っていくンです」。それを聞いたソルベルグ、ちゃめっけタップリに、「なんだとー!」というポーズ。場内は軽い笑い。そしてソルベルグは、「でも……、ラストステージでは(草の中を走行していて)、ボクは石にあたったよ?」と、新井選手に聞くと・・・。「あァー、川の横を走るところ(ラストステージ)はダメなんです」と新井選手。場内、大爆笑!

スバルチームの暖かい団結力にメディア関係者全員が包み込まれてしまった。ソルベルグは、最高のラリードライバーであり、最高のエンターティナー。日本でのWRC人気を、これからもガンガンと引っ張っていくことは間違いない。がんばれ、我らがソルベルグ。2年連続世界チャンプを目指して突き進め!

《桃田健史》

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