ヒュンダイ『JM』(1日発表)は、ボディデザインも張りのある面とシャープなエッジがスムーズに組み合わされ、『サンタフェ』に採用されている有機的でアグレッシブな面のうねりは見られない。
唯一フロントグリルからAピラーまでのボンネットとフェンダーだけは面の抑揚が大きく、かすかにサンタフェとの関連を感じることができる。
全体的には、つい先日韓国で発表された新型ソナタの共通のデザイン言語で構成されている。これはアメリカやヨーロッパの市場でブランドイメージを確立するには、各車種で共通したメッセージを表現することが必要と判断された結果のようだ。
ヒュンダイモータージャパンの営業スタッフによれば、JMの開発初期にはアメリカやヨーロッパのスタジオからもデザイン案が出されたが、生産モデルの開発はすべて韓国で行なわれたという。
インテリアのデザインもシンプルな面構成で、無骨さを感じさせる部分はない。FWDならセンタートンネルの張り出しもなく、センタークラスターから突き出たシフトセレクターに気をつければ左右、前後ともにウォークスルーも可能だ。室内だけを見る限りでは、通常の乗用車とまったく印象が変わらない。