17日、福岡県福岡内で、エンジンが掛かったまま路上駐車していた乗用車から炎が上がっていることに通行人が気づいて消防に通報した。火はクルマ全体に燃え移り、30分ほどで鎮火したものの、車内から男性1人の遺体が発見されている。
福岡県警・博多署によると、車両火災が起きたのは17日の午後2時ごろ。福岡市博多区大井1丁目付近にある大井中央公園に隣接した市道を歩いていた男性が、エンジンを掛けた状態で路上駐車された1台のクルマから煙のようなものが立ち上っていることに気がついた。
男性がクルマに歩み寄ると、後部のタイヤ付近がすでに炎上しており、車内では運転者がそれに気がつかずにシートを倒して仮眠していた。
発見者の男性は窓を叩いて、車内の運転手に異常を知らせようとしたが、男性は起き上がらず、その後わずか数分で客室内が炎に包まれた。
男性は119番通報を行い、駆けつけた消防隊が消火作業を行ったものの、クルマは半焼。車内からは運転していた46歳の男性とみられる焼死体が発見されている。
炎上したクルマは三菱『ディアマンテ』のステーションワゴンで、年式は不明。車体後部を中心に燃え広がり、燃料タンクに火が回った段階で爆発的に炎上したようだという。
現場は福岡空港近くの公園で、事故が起きた時間帯には休憩をする営業マンらのクルマで付近の路上が埋め尽くされる。
炎上したクルマが三菱製だったということもあり、警察では慎重に調べを進めていく方針だが、現時点ではマフラーが過熱し、何らかの可燃物に燃え移ったのではないかとみている。