【新聞ウォッチ】三菱自動車四半期決算で赤字拡大、強まる先行き不安

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年8月5日付

●三菱自動車、売上高8%減、赤字546億円、4−6月連結決算、株価も最安値(朝日・11面)

●三菱自動車の巨額赤字、業績回復道筋見えず、北米で販売3割減、「もう一度はない」三菱グループ支援に厳しさも(毎日・3面)

●スズキが約7万台をリコール(朝日・33面)

●トヨタ再び米3位に、7月新車販売、三菱は半減(毎日・9面)

●三菱ふそう、クラッチハウジング不具合、昨年9月以降20件(毎日・30面)

●西岡三菱重工会長インタビュー「まともに運営すれば利益」(産経・2面)

●自動車保険でサービス合戦、大手損保複数年契約も登場、成長鈍化で活性化狙う(産経・6面)

●原油また最高値、元売りガソリン値上げ(産経・7面)

●三菱自動車除き増収、自動車5社決算、トヨタなど最高(東京・9面)

●女子柔道谷(トヨタ自動車)選手の足重傷予想以上、負傷後初の会見(東京・21面)

●好調ダイハツ、生産能力10%増強、本社と滋賀工場ライン大幅改修(日経・11面)

ひとくちコメント

経営再建中の三菱自動車が今年4-6月期連結決算を発表、売上高が前年同期比8.1%減の5576億円、純損失は35億円拡大し、546億円になった。東京は1面トップで扱うなど、各紙が決算分析を大きく報じている。

このうち、毎日は「クローズアップ2004」という特集で取り上げているが「業績回復道筋見えず」という厳しい現状を伝えている。東京も1面以外に経済面で、株価の低迷などに触れて「三菱自動車、強まる先行き不安」というタイトルで関連記事を掲載。

また、産経は三菱グループの重鎮である西岡喬・三菱重工会長を単独インタビューしているが「日産もゴーン社長の再建当初、(株価は)半年ぐらい低迷した。世の中はなかなか信じてくれない。今の状況はやむをえない」など発言。

両社とも官僚的な経営体質は似ているが、当時、日産には三菱のようなリコール隠しのような不祥事は見当たらなかった。日産と単純に比較するのはいかがなものか……。

《福田俊之》

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