想像できない…泥酔状態で大型トラックを運転

自動車 社会 社会

群馬県警は27日、酒に酔って大型トラックを運転し、上信越自動車道・松井田妙技インターチェンジ(IC)のETCレーンに誤って進入して身動きの取れなくなった男を道路交通法違反(酒酔い運転)で逮捕した。

この男の呼気からは酒気帯び下限値の約10倍に達する、途方もないアルコール量を検出している。

群馬県警・高速隊によると、呼気1リットルあたり1.4ミリグラムというアルコール量を検出したとして逮捕されたのは、太田市に在住する33歳の男。

この男は26日の午後3時45分ごろ、大型トラックを運転中に松井田町新堀付近にある上信越自動車道・松井田妙義ICのETCレーンに誤って進入。身動きが取れなくなっているところを料金収受員に発見されている。

当初、料金収受員は通常の誤進入と判断したが、運転席に歩み寄った際に運転手の様子がおかしいこと、そして猛烈なアルコール臭が漂っていることに気づいた。収受員は高速隊に連絡。隊員がその場でアルコール検知を実施したところ、実に1.4ミリグラムという量を検出した。

男は見たところ泥酔と一目でわかる状態だったが、測定器にエラーが生じている可能性もあるとして別の機械で再度の検知を実施。この結果も初回と同様で、男が高い濃度のアルコールを摂取していることがわかった。

男は立って歩くこともままならない状態で、警察では当日の聴取を断念。27日から本格的な聴取を開始した。

男は26日午前9時に尾島町の倉庫を出発し、午後4時までに山梨県内の物流センターまで到着するというスケジュールで走行していたが、途中のコンビニエンスストアで購入した350mlの缶ビール1本と、車内に置いていた焼酎をストレートで2合(360ml)を飲んだ。

その後、男は北関東自動車道・伊勢崎ICから高速に入り、関越自動車道〜上信越自動車道−長野自動車道〜中央自動車道を経由する予定だったが、松井田妙義IC付近で眠気を感じて路肩に停車。

これが出口へ向かう減速車線上だったため、日本道路公団のパトロールカーから「危険なので移動してください」とうながされた。男はそのまま出口に向かったが、意識朦朧とした状態でETCレーンに誤進入。そこで身動きが取れなくなったらしい。

警察では「前代未聞の数値。飲んでから数時間が経過していたと思われるので、高速道路に入ったときはどういう状態だったのか想像すらできない」としている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV