25日に開催されたドイツGPでは、B・A・Rホンダのジェンソン・バトンが2位表彰台を勝ち取り、イギリス国内は大いに盛り上がった。その同じ日、イギリスのブランズ・ハッチ・レース場では、“フォーミュラ・ウーマン”と呼ばれる、女性レーサーによるカーレースの最終ラウンドが行われていた。
フォーミュラ・ウーマンは、女性ドライバーの発掘・育成をめざし、今年初めて開催されたもの。過去にレーサーとしてのライセンスを取得したことの無い女性を対象に、100人を超える参加希望者から選考されたメンバーが、合宿生活を行ってふるいにかけられ、レースを行う。一年かがりの一大イベントでもある。
最終選考を勝ち抜いた16人は、マツダ『RX-8』を使って、今年6月より、イギリス国内のレース場を転戦。計7ラウンドを戦って、勝者を決めた。優勝したのは元F1レーサーのラルフ・ファーマンの妹のナターシャ・ファーマン。
ナターシャは、この冬に開催されるフォーミュラ・アウディに男子レーサーと一緒に参加する資格を得たほか、ブリティッシュ・ツーリング・カー・チャンピオンシップに出場予定のチーム・ダイナミックス・ホンダのテストを受ける権利も得た。
フォーミュラ・ウーマンの選考や合宿、レースの模様などは、イギリスの民放ITVで、随時放送されている。2005年のフォーミュラ・ウーマンの参加者募集もすでに開始されている。