対立する暴走族と勘違い、金属バットで襲撃

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警視庁は21日、対立する暴走族のメンバーと勘違いし、暴走族とは無関係な少年2人の頭を金属バットで殴打し、現金を奪い取っていたとして、東京都青梅市内を拠点とする16歳から17歳の暴走族メンバー4人を強盗致傷容疑で逮捕した。

警視庁・非行集団特別捜査隊、同・青梅署によると、問題の事件は5月4日未明に発生。同日の午前1時30分ごろ、青梅市河辺町付近の路上にバイクを止め、雑談をしていた17歳の少年2人が、現場を通り掛かった暴走族グループのメンバー4人に因縁をつけられた。

4人は「ここをどこだと思っているんだ?」などと絡んだ後、持っていた金属バットなどを使い、2人の頭などを数回に渡って殴打。現金7000円あまりの入った財布を奪い取り、そのまま逃走した。

2人はヘルメットを着用したまま殴られており、首などに軽傷を負った程度のケガで済み、致命傷は免れた。

警察では悪質な強盗致傷事件として捜査を開始。襲撃側の言動などから、警察では青梅市内を拠点とする暴走族グループが、対立する別のグループのメンバーと2人を勘違いをしたまま襲撃したものと判断。

襲撃したグループのメンバーの摘発を進め、任意で事情を聞いていたところ、7月中旬までに容疑を大筋で認めたため、21日に強盗致傷容疑で逮捕した。

取り調べに対し、4人は「別のグループの連中が前夜に縄張りを荒らしにきており、ヘルメットがよく似ていたので勘違いした」と供述しているようだ。

警察では「相手のケガが軽かったから良かったものの、金属バットで頭を殴打するという行為は、一歩間違えれば殺人にもつながる」として、この4人を厳しく追及。同時にグループの壊滅も図る方針だという。

《石田真一》

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