三菱ふそうトラック・バスは30日、2004年3月期の連結決算を発表した。排ガス規制特需により国内販売が前期比48%増の9万5900台と大幅に伸び、売上高は23%増の8940億円、営業利益は約4倍の324億円となった。
ビルフリート・ポート社長は「分社後の最初の年に、日本での市場リーダーとしての地位を保持した」とコメントしている。
ただ、2005年3月期については大量のリコール費用やイメージダウンによる販売減少、さらに国内市場も減退していることから、同社は「財務上の見通しを立てられる状況にない」と、業績予想の開示を避けている。
未上場を隠れ蓑にした形で、決算発表のリリースで述べている「透明性の高い企業文化を創造していく」(ポート社長)という方針からは著しくかけ離れた対応となっている。