トヨタ自動車は23日、豊田市で開いた定時株主で株主から提案のあった役員報酬の個別開示について反対多数で否決した。
トヨタは毎年、定時株主総会で取締役報酬の総額について開示している。しかし、個人別の報酬まで開示すべきとの要求が高まっており、同日の総会には株主オンブズマン(本部・大阪市)が個別開示の議案を提示していた。
委任状を含む総会の採決では否決されたものの、賛成が408万3547票となり、有効票の19.9%を占めた。すでに個別開示に踏み切っている上場企業もあることから、今後、トヨタも何らかの対応を迫られそうだ。