偽装事故で保険金を騙し取ったグループ…新たな悪事

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警視庁は16日、仲間同士で交通事故を偽装し、損害保険会社から慰謝料や休業損害などの保険金を騙し取っていたとして、保険金詐欺グループのメンバー3人を詐欺容疑で追送検するとともに、偽装事故を起こす運転手役を務めていた男を詐欺容疑で新たに逮捕した。

警視庁・交通捜査課によると、窃盗容疑で書類送検されたのは、都内を中心に活躍していた保険金詐欺グループのリーダー格だった40歳の男と、主要メンバーだった2人。そしてこのグループが関与したことが新たに浮上した偽装事故で運転手役を務めていた24歳の男を新たに逮捕している。

このグループは1993年ごろから自己の所有するクルマに対し、レンタカーを故意に衝突させるという事故を繰り返していた。

衝突させる際には前方のクルマを無人の状態で行うが、通報を受けた警察が現場に駆けつけた際には定員が乗車していたということにして、全員がケガをしたとして人身事故として処理。保険会社から慰謝料や休業損害保険金を騙し取っていた疑いが持たれている。

一連の事件では犯行に関わった10人がすでに逮捕・送検されているが、今回はこのグループが2001年7月に東村山市内で起こした偽装事故が新たに発覚。930万円を騙し取っていたことがわかった。

リーダー格の男は別の容疑ですでに起訴されていたが、今回の容疑でも追送検。犯行にスポット参加していた運転手役の男を逮捕した。

警察ではこのグループをさらに追及し、新たな余罪についても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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