【ボッシュ ディーゼル・デイ2004】その1 ディーゼルエンジンの真実を体感する…河口まなぶ

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5月31日 栃木県・ツインリンクもてぎのオーバルコースにおいて、ボッシュ オートモーティブ システム主催の「Diesel Day in Jpan 2004」が行なわれた。このイベントはディーゼルエンジンの啓蒙をねらいとし、2年おきに開催されている。

昨今、ディーゼル・エンジンの技術革新には目を見張るものがあるが、わが国では、石原都知事の「ペットボトル・パフォーマンス」や東京都の「ディーゼル車NO作戦」、八都県市にわたるディーゼル車規制などにより、日本におけるディーゼル・エンジンのイメージはかなり悪いものとなった。

乗用車系へのディーゼル搭載はそれ以前も少なかったが、今やほぼゼロに近いのがわが国の現状。ちなみに数字で見ると、日本におけるディーゼル車のシェアは10%以下。しかもほとんどがトラックなどによるといわれる。

いっぽうシェアで50%以上という驚きの数字なのが西ヨーロッパ。欧州ではディーゼル・エンジンこそが“環境に優しい”という認識がごく一般的だ。ガソリン車と比べ確かにPM(粒子状物質)やNOx(窒素酸化物)の面では劣るが、逆にCO2(二酸化炭素)排出ではガソリン車より優れる。

地球環境における最大規模の問題は、京都議定書(COP3)でもわかるように「地球の温暖化」。これに対してCO2の排出量が少ないディーゼル・エンジンはとても有効な手段だ。しかも技術革新により最近はPMやNOxも抑えられている。

さらに、ディーゼルはエンジン自体、魅力的なのも欧州で受ける理由。ガソリンより安価な燃料を使いながら、大トルクでパワフルな性能を実現できる。実際のところメルセデスやBMWといった高級車の多くがディーゼル・エンジンをラインナップするほどだ。

といった具合で日欧ではまるで意識が違う。今回のイベントで講演を行なった経済産業省の江澤正名氏も「わが国において具体的な動きがないのが残念ですが……」と前置きしたほど。つまり、日本でもディーゼルのよさを理解しているが、前に進められないもどかしさがあるという。(つづく)

《河口まなぶ》

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