営業中のタクシー運転手が酒気帯び…特別監査へ

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国土交通省・北陸信越運輸局は17日、石川県松任市内にあるタクシー会社の運転手が営業中のタクシーを飲酒運転していたとして、近くこの会社に対して特別監査を実施するという方針を示した。

北陸信越運輸局・石川運輸支局、石川県警・金沢中署によると、タクシー運転手の飲酒運転が発覚したのは今月14日。同日の午前0時15分ごろ、金沢市片町1丁目付近の交差点で信号待ちをしていたタクシーが、後ろから来た別のタクシーに追突された。

警察では双方の運転手から事情を聞いていたが、追突された側(被害者側)の58歳運転手の呼気が酒臭いことに対応した警察官が気づいた。アルコール検知を実施したところ、酒気帯び相当量のアルコールを検出したため、道路交通法違反(酒気帯び運転)で検挙している。

当時このタクシーは客待ちで乗客は乗っていなかったが、営業中であったことから、石川県警では事態を重くみて、この運転手の勤務していた松任市内のタクシー会社に摘発の事実を報告。タクシー会社は即日でこの運転手を懲戒解雇するとともに、飲酒運転の事実を北陸信越運輸局・石川運輸支局に報告した。

解雇された運転手は会社が行った事情聴取に対しては「前日の朝に飲んだ酒が残っていた」としたが、出勤直後の点呼ではこの事実を報告していなかった。

同局ではこの会社の点呼に乗務員の酒気帯びを見落とすような過失が生じていた可能性もあるとして、近く特別監査を実施する方針を示している。会社への立ち入り調査を行い、点呼や運転手の管理状況について調べるとしている。

《石田真一》

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