排ガスに含まれる不活性炭素を触媒によって酸化させる技術が、イギリスの科学者によって実現された。不活性炭素などの50ナノミクロン以下の細かい粉塵は、排気管のフィルターをすり抜けて排出されるため、喘息などの病気の原因となってきた。
この新技術は、イギリスの触媒メーカーのジョンソン・マッティ社とインペリアル大学が共同して運営するプロジェクト「GASPART」(an exhaust gas particle control system)から生み出された。
同技術では、排気管の中に静電気を帯びた電線を入れ、静電気によって集められた不活性炭素を、触媒によって酸化させる、というプロセスをとる。
同技術のプロトタイプの試験運用はすでに開始されている。専用の触媒を開発する以外には新しい技術も必要ではなく、実用化も近いと、同プロジェクトに期待が集まっている。