警察庁は6日、今年のゴールデンウィーク期間中における暴走族の活動状況と、その取り締まり状況を発表した。期間中に全国で活動が確認された暴走族メンバーの数は6082人。車両参加台数は3495台で、いずれも昨年の同時期より減少している。
これは警察庁・交通局が発表したもの。今年のゴールデンウィーク期間中(4月29日から5月5日までの7日間)に全国で活動が確認された暴走族メンバーの数は延べ6082人で、昨年の同期(ただし、こちらは10日間)よりも2695人減少した。ポイント数にして30.7%の下落となる。
参加人員が減少したことで暴走に参加する車両台数も比例するように減少しており、二輪車が2335台、四輪車が1160台となった。合計台数で見た場合には3495台となるが、こちらも前年比で1416台減少、ポイントでは28.8%の減少となっている。
取り締まりに当たる警察官の数も、延べ人数で3万6357人。こちらも昨年より9655人(-21.0%)となった。
参加人数が少ないことから、道路交通法違反などで検挙されるメンバーの数も減少したが、それでも1815件、1785人を検挙。このうち刑法犯での検挙が6人。自治体が独自に定める特別法(暴走族追放条例など)での検挙が15人となっている。
警察では「暴走族の活動自体が縮小傾向にあるものの、地方などではまだまだ勢力が確認できる」としている。ゴールデンウィーク期間中には愛知県で暴走族メンバーによるリンチ殺人事件も発生しており、示威行為を発端としたトラブルは相変わらず多いようだ。