今回の改正案には、ライダーたちの長年の悲願ともいえる「高速道路2人乗り解禁」が盛り込まれてるが、20歳以上/自動二輪免許歴3年以上を資格者とするハードルを設けている。
では「20歳以上/自動二輪免許歴3年以上」のライダーならもろ手を挙げて歓迎できるものなのかと言えばといえば、法案からは見えないところに、落とし穴か仕組まれていた。
■森田次夫議員(自由民主党)
{高速道路や自動車専用道路の中には、構造上、車線ですとか路肩が狭かったりカーブが多くあって、そうしたことで適していないところもあるんじゃないかなというふうに思うわけでございます。特に首都高なんかそうだろうと思います」
そこで、高速道路であればすべて一律に認めるのかどうなのか。
■人見信男警察庁交通局長
「都道府県公安委員会におきまして、交通の安全等を図るため自動二輪車の二人乗り禁止規制が必要であると認める高速道路の区間につきましては、改正後も引き続き規制することとなります」
■森田議員
「高速道路の二人乗りの禁止規制を見直すということでございますけれども、首都高で認めて大丈夫かということが、一番最初に頭に浮かびました。そういった首都高の危険性は法案の作成段階でも国家公安委員会でも議論があったと、お聞きしています」
「そこで、首都高での二人乗り通行を認めるのは私は極めて危険と、申し上げているわけでございますけれども、この辺に対する御所見を、お聞かせください」
■小野清子国家公安委員長
「(首都高速道路は)自動二輪車の死亡事故率、一キロメートル区間当たりの事故件数のいずれもが高速道路、国道全体の平均あるいは指定自動車専用道路全体の平均よりも高く、自動二輪車にとって他の高速自動車国道等より危険性が高いと考えており、引き続きまして自動二輪車の二人乗りを規制すべき区間がある道路と考えておりますので、そのように警視庁を指導するように警察庁を督励してまいる所存でございます」
なお、5月中に法案が成立、公布されたとして 施行は1年後の05年5月中が目処となる。
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