旅先で仲間と撮った写真というのは、そこに写し出された全員で見たほうが楽しい。デジタルカメラが普及したことによって、撮ったその場で映像を見ることができるようになったが、カメラのモニターはあまりにも小さい。小さなモニターを数人で覗きこむのもそれはそれで楽しいものだが、そんなときこそHS400のエンターテイメントバンク機能は大活躍する。
エンターテイメントバンクには動画や音楽の再生機能だけではなく、静止画ブラウザも備わっている。SDカードを記録メディアとして使うパナソニック『LUMIX』などでは、HS400にSDカードを挿入し、メニュー画面から「SD」を選択することでモニターを使って閲覧することができるのだ。
ハードディスク(HDD)へのコピーにも対応しているが、注意しなくてはならないことがひとつある。それは動画や音楽と同様に「一度HDDにコピーしたファイルを再びSDカードに戻すことはできない」ということ。
静止画の場合でも「閲覧するために一時コピーする」だけで、HS400のHDDをデータストレージとして利用できるわけではない。SDカード自体のデータを保存するためにはノートパソコン(PC)や、カードリーダー付きMOなどのストレージ機器を用意する必要がある。「HS400のHDDにコピーしたから…」といって、データを消してしまうと後で引き出すことができず、涙することになる。
そのような制約はあるものの、静止画ブラウザとしてのエンターテイメントバンクはなかなか秀逸だ。スライドショーや画面の回転にも対応しているし、気に入った写真があれば起動時のオープニング画面として壁紙に使うこともできる。
通常の写真は中央部に表示されるために周囲へ余白が生じてしまうが、これを全画面表示にすることができる隠しワザがある。それは16:9のサイズで撮影すること。LUMIXには「HDTVモード」という、1920X1080ピクセルで撮影するモードが備わっており、これを使えばHS400での全画面表示にそのまま対応する。
他社製デジカメにこのモードは存在しないが、フォトレタッチソフトで同サイズにトリミングした画像をSDカードに保存し、それを持ちこむことで全画面表示ができる。SDカードで記録できないタイプのデジカメでは、一度PCに保存したデータをSDカードにコピーするか、あるいはUSB転送ソフトを使ってPC経由でHS400のHDDにコピーすればよい。
旅行中に撮った写真を見ながら帰路につけば、思い出がより深いものになるだろう。

