サーブモデルとして唯一のSUVカテゴリーである『9-7X』が、ニューヨークオートショー(ニューヨークモーターショー)で05年モデルをデビューさせる。販売されるのは北米市場のみ、という限定バージョンだ。
サーブは現在ヨーロッパのプレミアムカーとしてはアメリカでもっとも大幅な販売数増を記録しているブランドだが、ライトトラックセグメントに相当するモデルがないことが批判されてきた。それだけに、9-7Xの投入は本格的に北米市場でのプレゼンスを確固たるものにするための「隠し玉」だ。
サーブがSUVを投入するのには、アメリカで行われたマーケットリサーチの結果がある。39%のサーブユーザーはサーブ以外にSUVを保有しており、サーブユーザーの30%が4ドアSUVに乗り換えている、という。
9-7Xの投入で全4モデルを揃えたサーブ、06年には北米での販売台数を47万台にしたい、と強気の姿勢。