GMのビュイックブランドから、新しい「ゼータ」アーキテクチャーを用いたリアドライブコンセプト、『ベライト』がニューヨークオートショー(ニューヨークモーターショー)で発表される。GMではすでにデトロイトでリアドライブのために新たに開発された「カッパ」プラットフォームから作られた3つのモデル、ポンティアック『ソルスティス』、シボレー『ノマド』、サターン『カーブ』を発表しているが、今回のビュイック・ベライトはプレミアムカーのニッチを狙ったもの。すでにヨーロッパではフランクフルトオートショーでオペル『インシグニア』としてデビューしているものと同じアーキテクチャーが用いられている。ベライトの位置付けは、インシグニアの「アメリカ版、従姉妹カー」といったところだという。ベライトは4シーターコンバーチブルで、1930年代のビュイックデザインのレトロフィット。プレミアムカーらしく、リアシートには専用のクライメートコントロールが付き、インテリアにはレザーを中心とした高級素材が用いられている。エンジンは3.6リットルV6ツインターボで、400HP、400ポンドフィート(55.4kgm)のトルク。ハイドラマチック・シーケンシャルAT。ベライトは今後のビュイックの方向性を示すクルマ、とされており、スポーティプレミアムブランドとしてのビュイックは世界市場を目指している。