15km/h、ひき逃げにならないと思った巡査長

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長崎県警は24日、諫早署に所属する36歳の巡査長が今年2月、歩行者との接触事故を起こしながらも現場から走り去り、業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で書類送検されていたことを明らかにした。警察内部の懲戒処分も受けているという。

長崎県警・監察課によると、この巡査長は今年2月25日の午前10時ごろ、諫早署に向けて出勤しようとしていた際、長崎市諏訪町付近の市道で男性の歩行者と接触する事故を起こした。

接触時点の速度が15km/hと遅く、歩行者の左腕がドアミラーと接触した程度であったことから巡査長は現場でクルマを停止させず、そのまま走り去った。

男性は「当て逃げされた」として警察に通報。ナンバーの目撃情報から巡査長が所有するクルマだったことがわかり、ひき逃げ容疑で事情を聞いていたところ、容疑を全面的に認めたため、今月15日までに書類送検した。

取り調べに対し、この巡査長は「狭い道路だし、後続車もいたので止まることができなかった。ひき逃げに当たるとは認識していなかった」と供述しているという。

監察課ではこの巡査長に対し、減給10分の1を3カ月とする懲戒処分も命じている。

《石田真一》

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