日本自動車工業会の宗国旨英会長は17日、同日一斉に回答日を迎えた自動車メーカーの春闘について「賃金などの労働条件を統一的に引き上げる交渉の場から大きく変革したものと理解している」とのコメントを発表した。
今年の自動車春闘は、日産自動車とヤマハ発動機の労働組合だけが賃金のベースアップ(ベア)を要求。その他メーカーは、好業績のトヨタ自動車やホンダもベア要求せず、年間一時金のみの要求とするなど、各社ごとの色合いが濃い春闘となった。
宗国会長は、各社の回答状況について「自動車産業を取り巻く環境、各社の経営環境、経営実態を冷静に見極め、各個別労使の間で真剣に議論を重ねた結果」とコメントした。