【新聞ウォッチ】VW、再建の切り札に5000人の大リストラ

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【新聞ウォッチ】VW、再建の切り札に5000人の大リストラ
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年3月10日付

●経産省試算、燃料電池車1500万台目標、2030年、全体の2割目指す(読売・1面)

●トヨタのハイブリッド車技術、フォードに提供(読売・8面)

●日産、格付けBaa1に2段階引き上げ(読売・8面)

●今年は「琢磨」セイコー、新商品戦略発表(読売・8面)

●民間会長、社長天下りに一石、東証「脱大蔵」官邸後押し(朝日・11面)

●総合商社、車で稼ぐ、「川下」まで網羅、急成長、製造拠点運営、販売網、ローンリース(朝日・11面)

●トヨタF1/上海上陸、市場へ浸透図る(朝日・12面)

●盗難注意怠る? 北米日産を提訴、ニュージャージー州(朝日・12面)

●三菱自動車、役員報酬削減へ、業績悪化の責任明確化(朝日・13面)

●ITS、ネット化で広がる視界、車社会を「優しく」進化(朝日・17面)

●独ダイムラー、ベンツでリコール(朝日・37面)

●カムリなど欠陥事故か、米高速道路交通安全局長調査開始(毎日・11面)

●トヨタが米誌ランキングで好評価(毎日・11面)

●トヨタ、海外利益移転で追徴課税か、オーストラリア・税務当局(毎日・11面)

●マレーシアプロトン株、三菱自動車、すべて売却発表(産経・11面)

●社説・道路公団改革、民営化にはほど遠い(東京・5面)

●VWが5000人削減へ、再建策、コスト減、2倍の40億ユーロ(東京・8面)

●有害物質使わぬメッキ技術開発関東学院大とトヨタ(東京・8面)

ひとくちコメント

トヨタやホンダなど日本車メーカーの快走を尻目に独VW(フォルクスワーゲン)などの欧州車メーカーが苦境に陥っている。

VWは9日、深刻な業績悪化に対応するため2005年末までに世界規模で計約5000人の雇用を削減することや、コスト節減額を倍増して計40億ユーロ(約5500億円)とすることを盛り込んだ再建策を発表。

きょうの各紙が報じているが、03年の年間純利益が前年比57.7%減の11億ユーロと、大幅減益となったことなどが理由という。

さらに、04年1−3月期の業績についてもピシェツリーダー社長は「悲惨な結果となる」との見通しを示している。また、業績悪化は、ユーロ高ドル安による輸出不振に加えて、新車市場の低迷や価格競争の激化による値下げなどの打撃が重なったことが要因。

昨年秋投入した新しい小型車『ゴルフ』の販売も伸び悩んでおり、期待された「回復の起爆剤」にはほど遠いようだ。

《福田俊之》

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