【ジュネーブモーターショー'04速報】マセラティ『MC12』で37年ぶりの勝利を

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マセラティはジュネーブモーターショー(2日−14日)でグランドツアラーの『MC12』を発表した。かねてよりコードネーム「MCC」として開発中の、FIA・GT規格レーシングカーを、公道仕様として発表したのだ。

2シーター・クーペ/スパイダー(脱着式ハードトップ)の車体は全長5143mm、全幅2100mm、全高1205mm、ホイールベース2800mm。

ボディは軽量カーボンファイバー製、シャシーもカーボンファイバーとノメックス・ハニカムの組み合わせ、さらにアルミニウム製のサブフレームが付属する。

エンジンは6.0リットル65度V12・48バルブ。ミッドに搭載され、前後重量配分は41:59。エンジンの最高出力は630HP/7500rpm、最大トルクは652Nm/5500rpm。

トランスミッションは6速「カンビオコルサ」、ステアリングホイール裏(前方)にパドルシフトをもつ。フルスロットで最高速度は330km/hを超え、0-100km/h加速は3.8秒と発表されている。

マセラティが国際モータースポーツで最後に勝利したのは、1967年南アフリカGPのクーパー・マセラティF1。トライデントはMC12で37年ぶりの勝利をめざす。

公道仕様のペイントは、マセラティ伝統の白と青のツートンカラー。そもそもは60年代、スターリング・モスがティーポ「60/61」“バードケージ”を走らせていたアメリカ・カモラーディ・スクデリアの塗装である。

公道仕様は夏以降に発売される。およそ30台のMC12が生産され、25台がロードユースになると見込んでいる。また2005年にも25台を生産する予定だ。

《高木啓》

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