日野自動車は、トラック・バスの低燃費・低公害化を進めるためのハイブリッド車開発方針について、今後、シリーズ・パラレル式ハイブリッドシステムの開発に取り組む方針を示した。
同社は、通商産業省(現経済産業省)が、1997年度にスタートした先進環境自動車プロジェクト「ACE(アドバンスト・クリーン・エナジービークル)」に参加。燃料にジメチルエーテルを使った、シリーズ・パラレル方式のハイブリッドバスの開発を担当した。
同プロジェクトは、今年度が最終年度で、同社は目標の燃費性能2倍を達成、「シリーズ・パラレル式の良さが分かった」(同社)という。
日野のハイブリッド車は、これまで、駆動力にエンジンとモーターを併用するパラレル式を採用してきた。ただパラレル式には、ユニットを小型化できるといったメリットがある半面、制動時のエネルギー回生効率が悪いなどのデメリットもある。
このため、回生効率が良く、電気のみでの走行することも可能なシリーズ式と組み合わせることにより、より効率の高いハイブリッド車の開発を目指す。