かねてより、窃盗犯を捕まえるよりも交通違反者を捕まえることに熱心と、ロンドンのドライバーたちから批判されてきたロンドン警視庁が、ついに降参した。
23日より、ロンドンに設置されている665台のスピード違反監視カメラのうち、595台からスピード違反車を撮影するためのフィルムが取り除かれた。これらのカメラは数週間以内に撤去される。今後は36カ月以内に4件以上の重大な交通事故が発生した地点にのみ、監視カメラを設置することが基本にする。
今回の措置は、ロンドン警視庁はドライバーから罰金を巻き上げるためだけにカメラを使用している、との批判が高まっていたことに対応するもので、その結果、2004年の違反金収入は昨年に比べて1000万ポンド(20億円)も減少するという。