【三菱『ランサーエボリューションMR』乗った】ビルシュタインの実力

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「かなりロールしますね」。これまで試乗したメディア関係者には、そう表現する人もいるという。私も自走の後、撮影されたデジタル画像をみて、「へぇー、こんな姿勢になっているの?」と驚いたほど、ロールしていた。

だが走っているときには、その自覚がない。柔らかくて乗りづらい、エボっぽくない、というような違和感はまったくない。

広報資料の中に、タイヤの接地荷重変動を示すグラフがある。路面からの入力とサスペンションの振動伝達比の変化が、エボVIIIに比べて明らかに一定なのだ。

テストコースの陸橋で軽くジャンプ! 着地した瞬間にサスの収まり感がよく、かなりの速度で飛んでも「全然怖くない」。同じ状況でエボVIIIだと、タイヤが接地してサスが動くまでの時間が長く感じられてしまう。

ニュルでのテストでMRは「縁石にガンガン乗ってコーナーを攻めました。エボVIIIではできなかったことです」と、ランエボMRのプロジェクトマネージャー岩田氏。MRの車両実験を担当した、布野洋氏も「誰でもが、誰よりも速く走れるランエボです」と笑顔で話す。

高さがあり、表面が荒れているニュルの縁石をMRは、200km/hオーバーで飛び越えたのだ。

「MRにおいて、サスを硬くする方向がけっしてよいわけではない」。セッティング・エンジニアという専門職を筆頭に、ビルシュタインのテストチームすべての意見が一致した。結果は、減衰力はエボVIIIより30%ダウン。そして、ショックアブソーバーの初期レスポンスタイムを大幅に向上させた。

ブレーキングでジワリ、ステアリングの切り出しでジワリと、じつによく粘る足になった。世間ではフランス車を“ネコ足”と表現するが、MRは“超高速ネコ足”だ。

《桃田健史》

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