日産自動車系労働組合で組織する日産労連は、今春闘の賃上げ要求方針を1000円にすることを決めた。同労連が1000円のベースアップを要求するのは、これで3年連続となる。
同労連は、16日に開いた中央委員会で、今春闘の要求内容を決定した。これを受け、日産自動車労働組合も1000円のベアを要求することになりそうだ。
自動車メーカーや部品メーカー、ディーラーなどの労働組合で組織する自動車総連は、今春闘の要求方針を「賃金カーブ維持分(定昇に相当)プラスα」とする方針を決め、統一ベア要求は行わない。
上部団体が、メーカー間の業績格差や国内景気に配慮する格好で、統一ベア要求を見送るなか、日産労連は、日産自動車の急激な業績回復を背景に賃金水準の引き上げを求める。