【新聞ウォッチ】奥田会長の“世直し”発言、今度は「生保」業界に波紋

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年1月15日付

●次世車ズラリ、国連大学で次世代自動車フォーラム開催(読売・10面)

●駐車禁止標識変え忘れ、54人にうっかり反則金、警視庁「返します」(読売・39面)

●高速通行料 別納2組合、4億8000万円所得隠し(朝日・1面)

●経団連会長、賃下げの必要性強調、「家庭の生保見直しを」(毎日・11面)

●苦手意識を分析、自動車評論家・徳大寺有恒さんアドバイス、免許を持つ女性3200万人、安全運転のコツは?(毎日・15面)

●三菱自、1000億円の増資、新車開発で経営再建、正念場(産経・8面)

●三洋電機、自動車向け1000億円、07年度売り上げ目指す中国に製造拠点も(東京・8面)

●ダイムラークライスラー、270万台リコール(日経・9面)

ひとくちコメント
 
奥田碩・日本経団連会長が、生命保険について「家計が保険に対する正確な知識をもつことで、過大で重複した保障を見直すことが可能になる」と強調し、「生保の見直し」を各家庭に求める異例の発言を行った。14日に開かれた労使フォーラムの講演で述べたもので、きょうの毎日などが「生保業界に波紋を広げている」などと報じている。

奥田会長は04年春闘で賃下げの必要性を改めて強調するとともに、住宅ローンや教育費など家計に過重な負担となっている支出を見直すべきだと提言した。このうち、生保について「(定期付き終身保険など)積み立てを組み合わせた保険が主流となっているため、保険料が高くなる傾向にある」と指摘。

「昨今は優れたノウハウをもつ外資の参入もあり、保険商品も高度化している」と外資系の経営戦略を評価した後、「全トヨタ労連なども組合員へ生保の見直しを推奨している」などと述べたという。

日経が調査した「平成の名経営者」では日産のゴーン社長が1位に選ばれたが、今年も奥田会長の“世直し”発言は早くもトップギアに入っているようだ。

《福田俊之》

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