スーパーカーブーム到来か? ロサンゼルスショーでポルシェ『カレラGT』、フォード『GT』とスーパーカーの発表が相次いだが、デトロイトではクライスラーが『ME4-12』(フォートゥエルブ)を発表した。
ミッドエンジン、4ターボ、12シリンダーの強力なパワーは、スーパーカーの中でも850HPと最高クラスの出力を誇る。なんと、0-60マイル/h(96km/h)加速はポルシェやフォードを上回る2.9秒、最高速実に400km/hだという。
しかもこのクルマ、メルセデスベンツの『SLRマクラーレン』スーパーカーとはプラットフォームもメジャーなパーツも一切共有していない、クライスラー独自の開発によるもの。そして、コンセプトというよりは実売に向けたプロトタイプなのである。
ただし、メルセデスのSLRがフロント-ミッドシップエンジンなのに対し、クライスラーはミッドエンジンを押し通し、このこと、がこれまで吸収合併後に問題がなかったクライスラーとメルセデスベンツとの間の摩擦になる可能性もある、と指摘する内部の声もあるそうな。
実売に向けての価格設定だが、クライスラーでは「フォードGT(13万9000ドル)とSLR(100万ドル以上)の間のどこかに落ち着く」と言うだけでヒントは示されていない。