懐かしいミニ四駆を実物大にしたい! そんな無邪気な欲望を現実にしてしまったやつらがいる。ニホン・オートモービル・カレッジ(NATS)の16台もの展示車のなかでも圧倒的な存在感を誇る“実物大”ミニ四駆がそれだ。
この“実物大”ミニ四駆、その名を『NATSワイルドMINI四駆』といい、ベース車は『エスクード』と『MINI』である。ただのシャレかと思いきや、実車はちゃんと往年のワイルドミニ四駆をイメージさせる。
製作者はリーダーの山藤君を始め5名。「ミニのかわいらしさとワイルドさを上手く融合させたかった」と山藤君。MINIのバランスを大事にしつつもフロント部はオリジナルのミニでは長さが足りないため、160mm延長し、『エスクード』のフレームとボディの隙間をなるべく減らすよう工夫したという。
また、リフトアップに対応して、リアゲートにアクセスしやすいよう開ける方向を上下逆にするなど細かな気配りも見せる。
「期間は半年、予算は100万円」という制約のなかで精一杯努力した彼らが、やがて“作品”ではなく“商品”を造ることを期待していよう。
東京オートサロン=『TOKYO AUTO SALON 2004 With NAPAC』は9日から11日までの間、千葉県千葉市の幕張メッセにて開催。1983年開催の「第1回東京エキサイティングカーショー」から数えると今回で通算22回目の開催となる。