ネット世代、米国20歳前後の通称“ジェネレーションY”に対応する、トヨタのイメージアップ大作戦、「サイオン」ブランド。そのサイオンに初の専用モデル、『tC』スポーツクーペが誕生した。
03年カルフォルニアでのマーケティングテストで導入した、『ist』(イスト)ベースの『xA』、『bB』ベースの『xB』は当初予想を大幅に上回る1万0898台を販売。04年からのサイオン全米発売に向けて、新設計コンパクトクーペのtCが導入される。
走りの良さが好評の『カルディナ』、『アベンシス』のプラットフォームと、米国No. 1販売量乗用車の『カムリ』の2.4リットル直4エンジンと5MTとを合体。最大出力160馬力の同パワーユニットには、TRDUSA製のセントリフィーガル(遠心式)スーパーチャージャーで200馬力のオプションキットもある。
45扁平率・17インチタイヤ、4輪ディスクブレーキ、ABSの標準装備。インテリアの質感も高い。最終的な価格発表は後日になるが、2万ドル(約220万円)を切ることをトヨタは公約。04年6月後半発売、05年には年間4万台販売を目指す。
日本、欧州導入はアメリカでの動きを見て検討される。