【スマートプレート】ICチップで可能なことと、それができない理由

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ITS(高度道路交通システム)プロジェクトの一部として登場したスマートプレート(電子ナンバープレート)が苦戦している。いったい、スマートプレートとはどういうモノで、いったい何が便利になり、そして普及がなぜ難しいのか---最新情報を交えて紹介しよう。

同じDSRC(狭域無線通信技術)を使うETCは、色々な批判を受けつつも、開発から5年ほどで実用化にこぎつけ、すでに200万台の車載器が普及した。いっぽうのスマートプレートは、開発から5年以上が経った今も実証実験の段階から抜け出せない。

このため「すでに実用化のメドがついている技術が、ITの進歩で古くさくなってきた」(関係者)という、新たな課題も持ち上がり、所管官庁の国土交通省を焦らせている。

■ETCとの違いは

スマートプレートは、車両ナンバープレートにICチップを搭載したもの。ETCと同じDSRC(5.8GHz帯)を使って通信するため、路側に設置するアンテナと双方向で情報をやりとりできる。技術的にはETCとそう変わらないが、決定的な違いは開発主体と“全車両に装着義務づけが可能”という点だ。

実はスマートプレートは旧運輸省が始めたプロジェクト。これに対し、ETCは旧建設省プロジェクトだ。旧省庁時代はもちろん、国土交通省として統合されてもスマートプレートは自動車交通局、ETCは道路局という縦割りが続く。過去に1度だけ、共同でデモンストレーションを実施したが「段取りや招待者などをめぐるいさかいからケンカ別れになった」(当時を知る関係者)とされる。

もうひとつ、スマートプレートは法律に基づくナンバープレートでもあるため、国土交通省がその気になりさえすれば、道路運送車両法を改正して一気に公道を走る全車両へ装着を義務づけることが可能だ。これはETC車載器には逆立ちしてもマネのできない芸当だが、この“強制力”が、かえって国土交通省の悩みのタネでもある…。

1/3■ETCとの違いは
2/3■遅々として進まない実用化
3/3■これだけではない普及の“障害”

《編集部》

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