メルセデスベンツは『ビジョン・グランド・スポーツ・ツアラー』の第二世代コンセプト=GST IIをデトロイト・モーターショーで発表する。
第一世代コンセプトは202年に発表され、メルセデスでは「新しく開発されたプラットフォームをベースに、04年には市販する」としていた。
今回のコンセプトは、メルセデスが『Rクラス』として新しく発表する、と考えられているバージョンに非常に近いもの、という見方が強い。また、市販の時期に関しては、04年ではなく05年になる、と見られている。
生産が予定されているのは、現在『Mクラス』を生産している米国アラバマ工場で、同工場は6億ドルをかけて拡張されている。
GSTコンセプトは、ディーゼルベースのハイブリッドで、ディーゼルエンジンはヨーロッパで販売されている『Sクラス』の4.0リットルV8を使用。電気モーターは50kWの出力。メルセデスによると、ハイブリッド化により従来のディーゼルよりも20%燃費が節約できるという。もしこのまま市販化されれば、米国内では唯一のディーゼルハイブリッドとなる。
また、インテリア面でも、大型のスライディング・パノラミック・ルーフや、1列目、2列目のヘッドレストの後部にテレビモニターが設置、など注目すべき点が多い。シートは3列ともにバケットシートを採用。
従来のミニバンとも大型SUVとも違う、「ツーリングカー、ステーションワゴン、大型車、SUVをひとつにまとめたもの」というコンセプトは、全く新しいセグメントとして期待されそうだ。