巧妙……交通事故は保険金目当ての殺人だった

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埼玉県警は19日、保険金を目的として娘を交通事故を装って殺害したとして、63歳の女ら3人を殺人容疑で逮捕すると共に、別の詐欺事件で逮捕・起訴された2人の男を同容疑で再逮捕し、1人を指名手配した。

埼玉県警・捜査一課、同・美里署、同・児玉署の調べによると、主犯格とされる63歳の女は1999年、知り合いの中古車販売業の男に依頼し、当時33歳の娘を殺害し、保険金を騙し取る計画を立案。

同年8月6日の夜、美里町内の自宅でこの娘の首を男たちに絞めさせて気を失わせた上で自宅前の道路に放置。クルマを走らせて故意にはねた。女性は病院に運ばれたが、全身を強く打って死亡している。

この事件が大きく動いたのは今年に入ってから。別の詐欺事件で逮捕された男が「自分は関与していないが、知人から交通事故を装った殺人事件に誘われた」と取り調べで証言。内偵捜査を行った結果、男が言っていたとおりの事故が実際に起きていた。

事故は通常の交通事故として処理され、事故を起こした男は業務上過失致死で逮捕されたが、後に不起訴になったことが判明。そして遺族に対しては自賠責保険から約4800万円の保険金が支払われている。

警察では交通事故を装った保険金殺人と断定。犯行に関係したとされる5人を逮捕した。

《石田真一》

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