国土交通省は14日、今年3月31日現在の貨物自動車運送事業者数を公表した。一般や特定、霊級など4業種合わせて5万8146業者。前年度より1275社増え、規制緩和で相変わらず新規参入が続いていることを裏づけた。
このペースで増加が続くと、来年か再来年には6万社を突破する。これは、需給規制がとられていた約30年前と比べると2倍の数になる。
トラック業界は排ガス規制やスピードリミッターの装着義務づけなどの“逆風”が吹き、一部ではトラックの数を減らしたり、廃業している業者も出ている。しかし、こうしたマイナスを上回る新規参入が出ることで、運賃値上げには結びついていないのが実情だ。