クルマに乗り込んで運転していた女性を監禁

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青森県警は8日、青森市内のショッピングセンターで買い物を終えた73歳の女性のクルマへ強引に乗り込み、女性をナイフで脅して6時間も車内で監禁。現金などを奪った挙句、60km離れた車力村でこの女性を放置して逃走した59歳の男を逮捕監禁と強盗容疑で緊急逮捕した。

青森県警・捜査一課、同・青森署の調べによると、事件が起きたのは7日の午後4時ごろだという。青森市緑3丁目付近にあるショッピングセンター駐車場で、買い物を終えた73歳の女性が自分の軽自動車で帰宅しようとしていたところ、近くにいた男がクルマへ強引に乗り込み、「財布を落とした。(青森市)幸畑まで送ってくれ」と女性に頼んだ。

女性は親切心から男の希望通り、青森市幸畑方面にクルマを走らせたが、約15分後の午後4時15分ごろ、男は女性にナイフを突きつけて脅した。女性は目隠しをされ、手足を縛られた状態で助手席に監禁。午後5時ごろから6時間ほどの間、男は自らが運転してクルマを走らせ続けた。

男は女性が所持していた現金1万円とキャッシュカードなどを奪い、午後11時ぐらいに青森市から60kmほど離れた車力村富萢付近にある津軽大橋で女性を解放した。男はクルマを奪い、そのまま逃走。

女性は目隠しをされ、手足を縛られた状態で助けを求めて歩き続けたが、途中で転倒。深さ1mの堰に落ちた。たまたま付近を通りがかったクルマが直後にずぶ濡れで歩く女性を発見し、救助。この段階で強盗事件に巻き込まれていたことが明らかになった。

警察では盗まれたクルマの行方を追っていたが、8日の午後、JR青森駅前に路上駐車されているクルマを発見。このクルマに戻ってきた男を逮捕監禁と強盗の容疑で緊急逮捕した。

男は容疑を否認してるが、所持品から女性名義のキャッシュカードが発見されており、クルマの鍵も所持していることから、警察ではこの男を厳しく追及し、事件の全容解明を急ぐ方針だ。

《石田真一》

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