で、モリケータ、やってみましたゴッサム2。まず驚いたのは、お説のとおりクルマの見た目がものすごくリアルだったこと。ナンの違和感もないのがむしろ違和感。
それと音関係。たとえばNSX-Rでいうとエンジン周囲や排気管出口等の合計9箇所にマイクをつけて音どりしたそうで、要するにかなりホンモノ。フェラーリV12はちゃんとフェラーリV12の音がするし、ポルシェはポルシェの音がする。わかった人なら、それこそ音だけでクルマをいいあてられると思う。
重量配分から動力性能からバネやダンパーの特性まで合計130項目とかのデータを入れて再現しているだけあって、走りの挙動もけっこうリアル。エンツォやカレラGTは、もちろん乗ったことはないけどキレたミドシップらしい動きをちゃんとする。速度や前輪荷重によってハンドルの効きも大きく違う。一方で、FFのフォード・フォーカスあたりはググッと運転しやすいし。
気になるドリフト関係は、とりあえずスベらすことじたいはそんなに難しくなかった。実車でやるよりずっと簡単で、早い話「エイヤ!」で曲げちゃえばオッケー。むしろ、カウンターステアをいかにキレイに戻して姿勢をまとめるかが勝負……なのは実車も同じ。
取材用にサンプルを借りたんで、せっかくだからとゴッサム1にハマった友人(総額1千万円級のホームシアター環境所有のマニア)宅に持ち込んでやってみた。で、わかったことに、普通のテレビのスピーカーで音出すのと5.1CHちゃんと使うのでは世界がまるで別モノ。視点を変えると音像の定位も変わる! あと、プログレッシブ映像端子につなげると画像もまた別モノ。「コントローラーに伝わる振動のリアル度が大幅に上がってて、あとはとにかくクルマの画像と音が素晴らしい。前よりグリップもよくなってるみたいですね。これ、買います」というのが、ホンの数時間で合計100台全部を試乗した彼の弁でした。