テレマティクスの普及を阻む要因のひとつに、高速かつ大容量通信を可能とするインフラの未整備が挙げられている。
au(KDDI)は東京ショーのプレスデー開幕とタイミングを合わせるかのように、最大2.4Mbpsの高速データ通信を可能とするCDMA2000 1x EV-DO方式を採用した『CDMA 1X WIN』サービスを今月28日から関東・中部・関西の3大都市圏で提供開始することを明らかにしている。
東京ショーの会場では、クラリオンブースに展示されている『AutoPC CADIAS』に日立製のPCカードタイプ端末(試作品)をセットした状態でデモが行われていた。モバイルとしては現時点で最速を誇るEV-DO方式。そのレスポンスはどうなのだろうか。
ワクワクとしながら操作を行ったが、結果は「あれ?」という感じ。比較する対象が無い、高速通信を実感できるコンテンツが無いという理由も大きいが、自慢の高速通信を実感するまでにはいかなかった。
EV-DO方式がその真価を発揮するのは、内蔵モジュールタイプが出てきてからになるのかもしれないが、テレマティクス普及に向けた準備はこれで整ったといえるだろう。