パーソナルカーや福祉事業者向けのモデルをアピールしていた自動車メーカーが多かったなかで、公共交通機関向けの展示をしていたのが日野自動車。日野では小型低床バス『ポンチョ』を製造・販売しているが、その改良版が公開された。
車体後部に開口部の大きなドアを設け、これまで車体側面から乗り込んでいた車椅子の乗降性を飛躍的に高めているのが今回の改良点。もともとFWDで低床なためリフトを必要とせず、簡便なスロープを設置するだけで乗降が可能になっている。
現在日野にはFWDのバス/トラック用シャシーは存在せず、海外のとあるメーカーが発売しているFWDトラックのシャシーを購入し、日野でボディを架装しているのだとか。
ポンチョ・シリーズの開発を担当している架装特装部・第二営業グループの横田健・主任によれば、現在の市場は独自にシャシーを開発して利益が見込めるほどの規模ではなく、外部から購入するのが妥当なのだとか。
しかし日野では今年のポンチョの販売計画を上方修正しており、「いずれはシャシーからすべて開発できるほど、小型バスが普及・浸透してくれれば」と将来展望を語っている。