警視庁は8日、15年前に事故死した暴走族メンバーを追悼する目的で、現役メンバー約80人での大暴走を行い、周辺の交通に支障を与えたとして、神奈川県相模原市や海老名市などを活動拠点とする暴走族メンバー31人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した。
警視庁・交通捜査課の調べによると、今回逮捕された31人を含む8グループ総勢約80人のメンバーは、15年前に事故死した先輩(いわゆる伝説のメンバー)を偲ぶ「追悼集会」という名目で、昨年11月2日の深夜から11月3日未明に掛けての数時間、神奈川県相模原市付近から東京都町田市までの間で暴走を行い、上下車線を埋め尽くしてノロノロ運転や蛇行運転を行うなどして、周辺の交通に影響を与えた疑いがもたれている。
警察では暴走当日に追跡車両が撮影したビデオ映像などを分析。関与が特定できた31人について道交法違反容疑を適用し、逮捕に踏み切った。また、この捜査の過程で、21歳のメンバー宅から覚せい剤を発見しており、覚せい剤取締法違反容疑を適用して今回と別件で逮捕している。