バイクの少年が激突死---追跡30分

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5日未明、東京都町田市内の都道交差点で、パトカーの追跡を受けていた17歳の少年が赤信号を無視して交差点に進入し、保冷車の側面に激突するという事故を起こした。少年は意識不明の状態で病院に搬送されたが、同日夜に脳挫傷などが原因で死亡している。

警視庁・町田署、同・第9方面交通機動隊の調べによると、事故が起きたのは5日の午前2時50分ごろだという。これに先立つ午前2時20分ごろ、集団暴走を警戒中の第9方面交通機動隊所属のパトカーがJR八王子駅付近でナンバープレートの無い3台のバイクが蛇行運転しているのを発見。停止を命じたがこれを無視したため、ただちに追跡を開始した。

バイクはスピードを上げて逃走。パトカーもこれを追いかける形で八王子から町田市方向に進行した。追跡開始から30分後の午前2時50分、町田市旭町1丁目付近の都道交差点でこのうちの1台が赤信号を無視して進入し、青信号で進行してきた保冷車の側面に激突。乗っていた17歳の少年が路上に投げ出された。

少年はヘルメットを着用しておらず、転倒した際に頭を強打し、意識不明のまま病院に収容された。集中治療室での治療が続けられてきたが、同日の午後9時すぎに脳挫傷などが原因で死亡した。

警察では「事故発生を防止するため、一定の距離を維持して走っていた。無理な追跡だとは思っておらず、正当な職務活動だったと考える」とコメントしているが、30分間に及ぶ長時間の追跡が適切だったのか、その是非については問われることになりそうだ。

《石田真一》

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