スズキの鈴木修会長は30日に都内で行った新型『ワゴンR』発表の会見で、円高ドル安の進行について「現在の為替水準は日本経済の実態を示していない」と述べ、行き過ぎとの認識を示した。同時に、日本の経済力の実態からすれば「1ドル=150〜160円が適正」と語った。
一方、同社の業績への影響について、9月中間期は「想定レートより、ドル、ユーロともに円安で差益になった」ことを明らかにした。また04年3月期の下期については、1ドル=110円、1ユーロ=129円を想定レートに決めたことも明らかにした。
下期は、対ドルで若干の差損が発生する可能性が高いが、鈴木会長は「5月時点の通期予想を下方修正する必要はない」と述べた。