コンパクトカーラインナップを完成させ、ミニバンとの間の「ミニミニバン」というジャンルに登場した『キューブ・キュービック』。実は『キューブ』がデザインされた当初から計画されていたものではない。キューブのコンセプトとデザインを生かし、可能性を追求して生まれたのだ。
開発責任者で商品企画室の小林正樹チーフプロダクトスペシャリストは語る。「実は最初から計画されていたものではありません。キューブが出来上がって、その可能性がどこまであるか考えました。そしてマーケットには3列シートのニーズがあった。ではそれらを組み合わせてはどうか、という構想が浮かんだのです」
「ニーズに対してどう答えるか。キューブの可能性の中での提案をしよう。そこでデザイン性と空間の効率、つまり『キュービック』コンセプトにこだわった結果、生まれたのがこのクルマなんです」と小林チーフ。
「ホントにいいイミでのばしただけなんですよね。デザインが生かされてよかったです」と、会場に来ていたキューブのデザイナーの桑原弘忠氏もキュービックの仕上がりに満足そうだった。いいデザインは生きている。そして大きな可能性を秘めたものなのだ。