●ツインHDDスタイル、さらにジャイロ
ではその搭載されたスペックはどうか。モニターが7型サイズとなったこと以外、基本的な仕様はAVN8803HDにほぼ準ずる。カーナビ用とカーオーディオ用にそれぞれ専用の20GBのHDDを搭載し、マジックゲート対応のメモリースティック用スロットとDVDビデオとCD再生が可能なディスクドライブも装備した。
もちろん、オーディオ用HDDは本機で再生したCDを自動的に録音することが可能で、収録できる曲数は最大で約3000曲。録音したCDのタイトルを自動的に付与するオートタイトリング機能も備わっている。この辺りは、また、HDD内には壁紙用データとして100枚ほど収録することもできるという。
HDDを独立して使っていることから、地図データ用HDDを更新していても、オーディオ用としても使うことができ、そんな時にも本機が採用するツインHDDのスタイルは都合が良いということができる。
カーナビ機能は前述したIKONOS機能を搭載したり20GBのHDDを採用するなど、表面上は同じように見えるが、その中身は大きく進化している。その筆頭は3Dジャイロユニットの搭載だ。これまで水平方向の概念しかなかったジャイロに上下方向の動きまでも認識させることで、道路の傾斜や高低差から来るズレを高精度に補正することが可能となったのだ。これは高架道路とその下の一般道の識別が可能となったり、地下駐車場などでも大きなメリットを生み出す。この搭載は大いに期待できそうだ。
1/4●市場の拡大と先発メーカーの誇り
2/4●もう一つの顔……だから新次元
4/4●VICS用チューナーがツインチューナーに