富士重工業は27日、小型航空機による完全自動離着陸飛行実験に、日本で初めて成功した、と発表した。同技術をさらに発展させ、無人機や小型航空機に応用していく。
実験に成功した自動飛行システムは、同社の無人機技術をベースに、有人航空機へも搭載可能なシステムとして開発した。GPS(全地球測位システム)による航法を採用することで、旅客機が通常用いる誘導装置を使わずに、どのような飛行場でも応用可能とした点が特徴。
同社は、2002年に宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所との契約に基づいて、無人の高速飛行実験機を作製、クリスマス島で自動離着陸飛行実験に成功した。また同年、大型無人ヘリコプターの自動離着陸飛行実験にも成功しており、無人飛行技術を蓄積している。