富士通テンは、タクシー業界初の400MHz帯デジタル無線機を開発したと発表した。すでに発売しているデジタル無線対応が可能なタクシー向けGPS-AVMシステムMODEL-2003と組み合わせて受注活動を開始する。
今回開発したデジタル無線機は、データ通信容量がアナログ無線機に比べ4倍に拡大したもの。受信感度と音質を重視し、アクセス方式にSCPC、音声をデジタルデータに変換する音声コーデックにAMBEを採用した。これによってアナログ無線並みの通信エリアを確保し、かつ高音質な通話を実現した。
この無線機とGPS-AVMシステムを組み合わせ、音声とデータの同時通信を実現した。配車センターは、従来の4分の1以下の移動距離でタクシー車両位置を把握、車両の位置精度を向上した。より最適な車両を迅速に配車するのに役立つとしている。